作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用3 応用4 応用5 発展1 発展2 発展3 発展4 発展5
楽譜情報:11件解説 (2)
演奏のヒント : 大井 和郎
(433 文字)
更新日:2024年1月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (433 文字)
メヌエットIIは、メヌエットIのソプラノとバスが入れ替わっただけに過ぎません。ここでいくつか助言があります。この2つのメヌエットを面白く聴かせるには、左右のバランスも1つの方法ですが、もう1つはアーティキュレーションがあります。
仮に、メヌエットI ソプラノを、レガートで演奏し、バスをスタッカートで演奏したとします(その逆でも構いません)。次にメヌエットII に移ったとき、メヌエットI と同じアーティキュレーションで演奏すると、とても解りやすくなります。即ち、メヌエットI の ソプラノを GABADGとレガートに弾いたとしたら、メヌエットII でも、バスにあたるGABADGをレガートにすることで、入れ替わりがより一層明確になります。
メヌエットIII は全く異なった雰囲気を持ちますが、冒頭8小節間は、6小節目をピークに持ってきます。中間部のD-durのセクションは全体のテンションをG-durよりも上げると良いです。この場合、14小節目をピークに持ってきます。
演奏のヒント : 大井 和郎
(965 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (965 文字)
メヌエット ト長調 BWV822-7
このメヌエットは3声で書かれてある部分がありますね。故にそのポリフォニーを尊重する演奏法が望ましいと思います。3声に聴かせるためにはアーティキュレーションに工夫が必要になってきます。順番に書いていきましょう。これはほんの一例に過ぎません。ご参考まで。
小節数:
1 全ての音符はスタッカートにします。
2 右手はレガートで最後の音符は短めにします。左手は付点2分を3拍分伸ばし、4分音符を2つともスタッカートにします。
3 右手は全てスタッカート、左の1拍目4分音符は長くても短くても構いません。
4 右手はレガートで3拍目のみ短く切ります。左手は1-2拍間スタッカートで3拍目はレガートで次の小節に繋ぎます。
5 右手全てレガートで。左手音価分伸ばし、休符を守ります。左手をスタッカートにしないのは、4分音符が単独で現れているからです。
6 5と同じ
7 右手レガートで3拍目のみスタッカート、左手は音価分伸ばします。
8 全てレガートで、左手3拍目のみ短く。
9 音価通り
10 右手4分音符スタッカートで2分音符は音価分伸ばします。左手は1-2拍間音価通りで3拍目はスタッカート。 以下同様にアーティキュレーションを守ります。このアーティキュレーションのポイントは、例えば2小節目のように、左手で付点2分音符を伸ばし、もう一方の声部をスタッカートにすることにより、解りやすく2声に聴かせることができます。13小節目の左手も、付点2分を伸ばし続けた上で、2拍目をスタッカート、3拍目をレガートにすることでハッキリと2声に聴かせることができます。お試し下さい。
なお、ダイナミックですが、途中D-durに転調しますね。D-durのほうが原調のG-durよりもテンションを高くしますので、D-durの音量を若干大きくするようにすれば良いでしょう。
細かい事になるのですが、5-6小節間の右手の素材をご覧下さい。D CHAG E CHAG は、必ず後の方の小節(この場合6小節目)をほんの少しだけ前の小節(この場合5小節目)より大きく弾きます。同じパターンが14-15小節間、22-23小節間にもありますので同様の処理をします。これらペアの小節は同じ音量にならないように気をつけて下さい。
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