モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第8(9)番 第3楽章 K.311 K6.284c
Mozart, Wolfgang Amadeus:Sonate für Klavier Nr.8 Mov.3 Rondeau: Allegro
解説 : 岡田 安樹浩 (214文字)
第3楽章 二長調 8分の6拍子 ロンド
このソナタの終楽章もロンドであり、K.309とまったく構成を同じくしている。
前打音の装飾をともなう軽快な主題によるロンド。音階の連続や長いクープレ主題など、即興的なパッセージを多く含む点もK.309と極めて類似している。
3度目のロンド主題回帰の直前には、通常は記譜されない、即興で演奏されるアインガングが、実際に書かれている点は、演奏慣習等を含めたさまざまな視点からも、興味深いものである。
ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 第3楽章