モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第8(9)番 第2楽章 K.311 K6.284c
Mozart, Wolfgang Amadeus:Sonate für Klavier Nr.8 Mov.2 Andante con espressione
解説 : 岡田 安樹浩 (219文字)
第2楽章 ト長調 4分の2拍子
冒頭の主題11小節が反復記号によって繰り返されるが、全体はK.309と同じく、エピソード主題をもつ変奏曲の形を取っているが、その変奏はとても控え目なものとなっている。属調のエピソード(第19小節~)、冒頭主題の回帰(第39小節)の後、エピソード主題が主調(第53小節~)であらわれる。第75小節でふたたび冒頭主題が回帰し、装飾的な変奏、旋律のオクターヴ化と伴奏の音域拡大による充実した響きの中で楽章を閉じる。