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ミヨー :3つのラグ・カプリス Op.78

Milhaud, Darius:3 Rag-caprices Op.78

作品概要

作曲年:1922年 
出版年:1923年 
初出版社:Universal Edition
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:7分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (829文字)

更新日:2021年4月29日
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ミヨーが1923年に書いた《世界の創造》(Op. 81a) は、音楽史上、クラシックに本格的な

ジャズの語法を取り込んだ最も早い例の一つに挙げられる。《3つのラグ・カプリス》は

《世界の創造》の前年(1922年)の夏にエクスの実家で書かれたものである。友人ジャン

・ヴィエネルに献呈され、1922年11月23日にヴィエネルが自身のコンサートで初演した。

当時ヴィエネルは酒場のピアニストとして生計を立てながら、自身の企画するコンサート

シリーズで古典から前衛、ジャズ、ブルースまでを精力的に取り上げ、当時の「六人組」

の活動に大きな影響を与えた。

本作にはヴィエネルの得意とした演奏スタイルが投影されている。サティの《蒸気船のラ

グタイム》(1917年)、ストラヴィンスキーの《11楽器のためのラグタイム》(1917-18

年)、《ピアノ・ラグ・ミュージック》(1919年)などの系譜に連なる軽快な音楽である

。《世界の創造》のように入念な対位法を凝らしたものではない。両端楽章は鋭利なリズ

ムとスピーディーな楽想が一貫し、ロマンスと題された歌謡的な中間楽章と好対照をなす

ミヨーの弟子ウィリアム・ボルコムが後年確認したところでは、ミヨーはジャズのことは

よく知っているものの、本場のラグタイムへの関心は意外にも薄かったという。ボルコム

は師への敬愛の念が人一倍深く、創作と実演の両面でラグタイムの稀代の名手でもあるだ

けに、淡々とした述懐の行間にもどかしい思いをにじませる。ともあれ、本作は若いミヨ

ーが新大陸の大衆音楽を大いに興がって、気軽にタイトルに据えたものとみてよい。本作

には室内管弦楽版もある。

第1曲 Sec et musclé そっけなく、精力的に。4分の4拍子。嬰ヘ長調(調号なし)。

第2曲 Romance(ロマンス)Tendrement やさしく。4分の4拍子。ヘ長調(調号なし)。

第3曲 Précis et nerveux 明確に、落ち着かずに。4分の4拍子。ハ長調。

執筆者: 西原 昌樹

楽章等 (3)

《そっけなく、精力的に》 Op.78-1

調:嬰ヘ長調  総演奏時間:2分00秒 

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《ロマンス(優しく)》 Op.78-2

調:ヘ長調  総演奏時間:1分30秒 

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《明確に、落ち着かずに》 Op.78-3

調:ハ長調  総演奏時間:2分30秒 

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