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ハイドン :ソナタ 第35番 Hob.XVI:43 op.41-4 変イ長調

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.35 As-Dur Hob.XVI:43 op.41-4

作品概要

作曲年:1783年 
出版年:1783年 
初出版社:Beardmore&Birchall
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:13分30秒

解説 (1)

執筆者 : 稲田 小絵子 (670文字)

更新日:2009年6月1日
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十分な資料が残されていないため作曲年代は特定できないが、少なくとも出版された1783年以前である。ロンドンのビアードモア・アンド・バーチャル社から、Hob. XVI: 43、33、34の順に曲集として出された。だが、これらの作品がもともと一連のまとまりをもって作曲されたとは考えにくいことから、この出版は作曲家のあずかり知らぬものだったとみられている。

第1楽章:モデラート、変イ長調、2/2拍子。ソナタ形式。

明快で決然とした付点リズムで始まる。この第1主題の動機は、第2主題でもたたみかけるように使用されるなど、楽章全体においてうまく機能している。展開部では推移部の素材を用いて転調を繰り返し、緊張を高め続ける。そして最後の3小節でアダージョの指示と効果的なフェルマータの使用によってゆっくりと終止し、ようやく再現部に入る。

第2楽章:メヌエット、変イ長調、3/4拍子。

2つのメヌエットから成るダ・カーポ形式(メヌエットとトリオ)。メヌエット部は、付点を含め、一貫して跳ねるようなリズムがスケルツァンドな印象を与える。それに対してトリオ部は、なめらかな旋律線を中心とした穏やかな動きをみせる。

第3楽章:ロンド。プレスト、変イ短調、2/4拍子。

ABACADAコーダのロンド形式。Aはabaから成り、属調のb部分は提示される度に少しずつ変奏されている。変イ長調のAに挟まれた3つのエピソードはそれぞれ変ホ長調、ヘ短調、変イ長調である。全体を通して快活な楽章だが、中心に短調をおくことによって劇的な雰囲気も生まれている。なお、コーダはD素材による。

執筆者: 稲田 小絵子

楽章等 (3)

第1楽章

総演奏時間:6分00秒 

解説(0)

第2楽章

総演奏時間:2分30秒 

解説(0)

第3楽章

総演奏時間:5分00秒 

解説(0)

その他特記事項
第35番は「ウィーン原典版」の番号 参考情報:前山仁美「ハイドンの世界」 偽作の疑いが強い。