ブルクミュラー(ブルグミュラー) : 25の練習曲 おしゃべり Op.100-17
Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains La Babillarde Op.100-17
作品概要
解説 (3)
解説 : 佐藤 卓史
(387 文字)
更新日:2022年1月31日
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解説 : 佐藤 卓史 (387 文字)
まるで機関銃のように、次から次へと言葉を発する賑やかな人を同音連打でユーモラスに描いています。ムソルグスキーの『展覧会の絵』の中の『リモージュの市場』を連想する人も多いでしょう。
ほとんど固有和音だけでできていますが、そんな中で13,28小節のドッペルドミナントのニュアンスが光っています。
演奏のポイント(原典 ♩.=72)
指替え同音連打の鉄則は、指を「上げる」ことよりも「下ろす」方に意識を集中させることです。7小節からの右手は、少し手首を下げて重さをかけながら連打し、次の小節の1拍目で解放しますが、15小節からの左手の連打は手首を下げずに軽く弾きます。8,9小節の1拍目はフレーズの終わりの音ですが、10小節の1拍目は始まり(あるいは途中)ですから、音の進行感が異なりますね。11小節からの4小節も同様です。
楽曲分析図 : 飯田 有抄
(12 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12 文字)
譜例提供: 音楽之友社
演奏のヒント : 大井 和郎
(583 文字)
更新日:2019年5月10日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (583 文字)
この曲はテンポマーキングが付点四分音符=72 と、全音版に記載されています。筆者が弾いてみたところ、付点四分音符=86でした。86となると色々と技術的な問題も起こってくるのですが、72でさえも、技術的に困難な部分を察することができます。それは、15ー18小節
間、左手の連打音にあります。各小節、1拍目、表拍がオクターブ下のCですので、この全音版の指番号通り、512121 が最も適していると思います。筆者も色々考えてみましたが、最終的にはこの指使いに至りました。
リズム練習の場合、2音を選び(CとC)、1から2に素早く動かし、2の指がCに乗ったらそこで1ー2秒止めておきます。その際に、アクセントを2の指に付け、かなり強く2を弾きます。1の指は、装飾音を弾くように、こちらは力を入れません。この、1から2の練習が効果的になります。この時の1から2の速度なのですが、実際に付点四分音符=72で弾かれる速度よりも速めにします。この運動を繰り返し行います。
2の指は故に、少なくとも練習の際には、第1関節、第2関節ともブリッジ状になっていなければなりません。
その他、おしゃべりの賑やかな様子を描写する右手の連打も、2-1、3-2、と練習し、最後に、3-2-1と練習します。
これら、右手、左手の連打が、聴いていても何の問題もなく軽やかに聴かせることがこの曲のヒントになります。
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