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ブルクミュラー(ブルグミュラー) : 25の練習曲 あまいなげき Op.100-16

Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains Douce plainte Op.100-16

作品概要

楽曲ID:23991
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:表記ゆれの例: 小さな嘆き あまえた嘆き ちょっぴり不満 ちょっとした悲しみ

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報:24件
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解説 (3)

解説 : 佐藤 卓史 (383 文字)

更新日:2022年1月31日
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 不思議なタイトル、不思議な雰囲気の曲です。dolente とは 「悲しみをもって」の意味。ト短調の調性感をよく感じましょう。7小節では低音部がなくなり1声のみになりますが、和声的にはドッペルドミナントです。9,10小節に対する11,12小節のゼクエンツ(同型反復)、そして平行調(変ロ長調)への転調を聴き逃さないように。

演奏のポイント(原典 ♩=126) 

 16分音符の伴奏型が動いている間、メロディーの長い音符をずっと耳で追い続けてみましょう。7小節の左手から右手への受け渡しを上手に。13,14小節の右手はよく歌って、決して鍵盤をつついてはいけません。長い音にゆっくり重さをかけて、よく響くように弾きます。最終小節のおさめ方は、幾通りも考えられます。自分が一番しっくりくる弾き方を探してみましょう。

(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)

執筆者: 佐藤 卓史

楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12 文字)

更新日:2018年3月15日
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譜例提供:  音楽之友社

執筆者: 飯田 有抄

演奏のヒント : 大井 和郎 (422 文字)

更新日:2019年5月10日
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この曲は、器楽的なアイデアよりは歌のアイデアから作られている曲です。伴奏と歌の区別を可能な限り付けることで、旋律の美しさが決定されます。この曲を弾くにあたり覚えておかなければならないことは、2重唱を再現することでしょう。前半4小節目まで、右手の旋律が歌の部分になります。1人目の歌です。2人目の歌手は、4小節目3拍目裏拍から左手に入ってきますね。そして2人目が終わるのは7小節目1拍目で、2拍目からまた1人目の歌手に変わります。7小節目は伴奏がありませんので、即興的に時間を取っても構いません。

この曲で難しい部分は、10小節目、12小節目のスタッカートの部分です。クレシェンドとディミニュエンドは全音版には書かれていますが、なかなかこれが難しいです。要するに、この2小節間、強弱的に平坦にならないように演奏しなければなりません。

前述しましたように、この曲の伴奏部分は16分音符で書かれています。これをどのくらいpppで弾けるかが勝負になります。

執筆者: 大井 和郎

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