ブルクミュラー(ブルグミュラー) :25の練習曲 せきれい Op.100-11

Burgmüller, Johann Friedrich Franz:25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains La bergeronnette Op.100-11

作品概要

楽曲ID:23986
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:0分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報:23件
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解説 (3)

演奏のヒント : 大井 和郎 (860文字)

更新日:2022年10月17日
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まずタイトルである「せきれい」という鳥を知っておいた方が良いと思います。生徒さんに実際のせきれいの動画を観せてあげてください。実際に見るとこの鳥がかなり小型のサイズで、動きも速いことが判ります。故に、あまりにも遅いテンポでこの曲を弾くことは、絵画的描写としては辛いところですので、少なくとも♩=145は欲しいです。

そして小型の鳥のように、アーティキュレーションは決して重たくなく、スタッカートは軽やかに、短く弾いてください。

冒頭6小節間の前奏は方向性を持ち、どの音に向かって行くかを決めます。これも意見が分かれるところでもあるのですが、5小節目の和音はサスペンションが入っています。これは非和声音の一つで、4小節目のFis A C Es という和音のCの音を、次の小節まで引っ張り、伸ばしているものと考えます。つまり、5小節目は本来であればGHDという和音であるので、その他の音は非和声音として考えるのですが、このCが非和声音として入ってきて、次の6小節目で解決します。5小節目のCは、6小節目でHに下行して解決します。

勿論例外も多くありますが、通常、非和声音が解決する場合、解決音は非和声音よりも弱く演奏されます。故に、5小節目が最もテンションが高く、音量も大きく、6小節目は5小節目よりも弱く演奏するようにします。

次に8小節単位で1つのセクションが来ます(7~14小節間)。この8小節間で、どの小節の和音

が最もテンションが高いか考えます。物理的な音の高さから考えれば、8~9小節間のCが最も高い音に位置していますね。9小節目1拍目には、マイナー4 の和音(FAsC)がテンションを高めますので、ここをピークにして、あとは徐々に下がっていって良いと思います。

19~20小節間は、1~2小節間の逆パターンですね。1~2小節間が下行しているのであれば、これは小鳥たちがみんなで降りて来た様子を描写し、19~20小節間は、飛び立つ様子と考えても良いと思います。

小鳥たちの、忙しい、早口な会話等を連想して弾くのも良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 佐藤 卓史 (379文字)

更新日:2022年1月31日
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楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12文字)

更新日:2018年3月15日
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せいれい
津下 翔哉(入選)

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