ラフマニノフ :エチュード(練習曲)「音の絵」 第3番 Op.33-3 ハ短調

Rakhmaninov, Sergei Vasil'evich:Etudes-tableaux Grave c-moll Op.33-3

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:6分30秒
著作権:パブリックドメイン

解説 (1)

解説 : 山本 明尚 (258文字)

更新日:2020年1月23日
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初版に収録されず、1947年の『ラフマニノフ作品全集』中に初めて収録された作品の一曲。2つの部分からなり、葬送行進曲を思わせる、重々しく確かなパトスを擁するハ短調の前半部分と、繊細な分散和音に基づき、穏やかな高揚感をもつハ短調の後半部分が鮮やかな対比をなしている。後半部の楽想は、のちにピアノ協奏曲第4番作品40第2楽章の後半部に転用された。協奏曲の完成自体は1926年だが、スケッチは1914〜17年のうちに行われていたことを考慮すると、この楽曲の撤回の理由が協奏曲へのアイディアの転用にあった可能性も否めない。

執筆者: 山本 明尚