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ショパン :マズルカ 第48番(遺作) Op.68-3 CT98 ヘ長調

Chopin, Frederic:Mazurkas Mazurka No.48 F-Dur Op.68-3 CT98

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:マズルカ
総演奏時間:2分00秒
Logo keeponmusic ピティナ・課題曲チャレンジ2020:C級
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解説 (1)

解説 : 菅野 雅紀 (485文字)

更新日:2020年2月9日
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作品68-1のマズルカとほぼ同時期、ショパンの最初のウィーン訪問(1829年)から祖国ポーランドを発つ頃(1830年末)までに書かれたものとされる。他の初期のマズルカと同様、簡素な楽式による、より実用的なマズルカの雰囲気を持っている。

変ロ長調に転調した中間部では、変ロ音とへ音上で奏でられる空虚5度の上で、第4音を半音上行させたジプシー的な音階が響き、民族的な香りが強く漂う。また、他のマズルカにはあまりみられない特徴として、この部分に「Poco piu mosso」と速度の変更が指示されていることは興味深い。マズルカは、マズル、オベレク、クヤヴィアク、クラコヴィアクなどポーランドの様々な民族舞踏の要素が取り込まれたものとされるが、これらの舞踏には共通したリズム音型があるため、リズムだけで舞踏の種類を断定することは出来ない。その一方で、テンポの緩急はそれぞれの舞踏に特徴的な要素であり、速度が変更されることで、舞踏の種類が変わったことが、ここでははっきりと示されたといえる。急速なテンポと、回転を感じさせる音型から、この中間部がオベレクの特徴を持っているといえる。

執筆者: 菅野 雅紀

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