この《4つのマズルカ》作品41は、エティエンヌ・ヴィトフィツキ氏に捧げられている。
1曲目の嬰ハ短調はマエストーソ。フリギア旋法の特徴的なマズルである。そして、曲全体を通して非和声音が多用されている。
2曲目はホ短調。アンダンティーノで内省的なクヤヴィアクである。
3曲目のロ長調はアニマート。オベレクに、中間部の同音反復が特徴的なマズルが対比を成す。3小節のコーダを持つ。
4曲目の変イ長調はアレグレット。クヤヴィアクの挿入されるオベレクとなっている。リズムはワルツに近いものを感じさせる。
※クヤヴィアク、マズル、オベレクの説明はこちら(佐藤展子さんの連載ページ)。