作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7 発展1 発展2 発展3 発展4
楽譜情報:42件解説 (3)
解説 : 髙松 佑介
(445 文字)
更新日:2020年9月18日
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解説 : 髙松 佑介 (445 文字)
ニ長調、4/4拍子。
舞曲風の明るい曲調をもつが、2つの対位主題をもつ高度なフーガとして、第1提示部(第1小節~)――間奏1(第8小節~)――第2提示部(第10小節~)――間奏2(第12小節~)――間奏3(第14小節~)――第3提示部(第19小節~)という構成を取る。
第1提示部では、上声部から下声部へと主題の入りが移り、主題に対して2つの対位主題が組み合わされる。第3提示部では、冒頭とは反対に下声部から上声部へと主題の入りが移り、第1提示部とは異なる組み合わせで主題に対して2つの対位主題が配置される。
第1小節 | 第3小節 | 第5小節 | 第19小節 | 第21小節 | 第23小節 |
主題 | 対位主題1 | 対位主題2 | 対位主題1 | 対位主題2 | 主題 |
主題 | 対位主題1 | 対位主題2 | 主題 | 対位主題1 | |
ゲネラルバス | 対位主題2 | 主題 | 主題 | 対位主題1 | 対位主題2 |
第2提示部は短いものの、上声部が平行調であるロ短調で主題を提示し、中声部が対位主題2、低声部が対位主題1を奏する。これは、冒頭であるがために第1提示部で欠けていた組み合わせのパターンを示している。
楽曲分析図 : 林川 崇
(80 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 林川 崇 (80 文字)
第12小節3拍目から14小節2拍目は、上声部と中声部の模倣が、テーマの変奏を成している。
譜例提供: ベーレンライター(Bärenreiter Verlag)
演奏のヒント : 大井 和郎
(889 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (889 文字)
シンフォニア 第3番 ニ長調 楽天的で楽しいD-durのシンフォニアです。主題が既にシークエンスとなっています。この主題はとても長く、1小節目ト音記号ソプラノから始まる主題は、3小節目3拍目のAで終わると考えて良いのではないかと思います。この主題のシェーピングは実に自由で良いと思います。主題そのものはシークエンスを下行しながら進みますが、必ずしもディミニュエンドとは限りません。逆にクレシェンドでも良いと思います。アーティキュレーションは、8分音符のペア(例:1小節目2拍目と4拍目など)をスタッカートにすることで、躍動感と軽快さが出ます。 仮にこの曲を3つに分けると、1つ目の区切りは14小節目の3拍目になると思います。さて、2つ目の区切りがどこかということでは議論になるとは思いますが、その前に1つ目の区切りについて考えてみましょう。14小節目までは長い道のりです。途中、平行調であるh-mollに転調しますね。この調をどのように捉えるかが1つの伴となります。h-mollはD-durより強いか弱いか、テンションは高いか低いか、音質は?色々と試してみましょう。 筆者が考える事は、この14小節目までで、どこがテンションのピークかという事です。11小節目の3-4拍という事も考えられますし、6小節目から7小節目にかけて3つの声部が全て主題を演奏し終えるところかもしれません。これは奏者が自由に感じた事を表現して良いと思いますがいずれにせよ、12小節目の3拍目からのソプラノの動きを見てみると、下行シークエンスを辿りながら、14小節目の3拍目まで、力が衰退していくと考えて間違いないと思います。 14小節目の3拍目からは、今までの悲しいお話を一掃してくれるような、期待感に満ちあふれた楽しい気分が徐々に戻ってきて、18小節目で喜びの頂点に達しますね。ですからそこまでクレシェンドで良いと思います。 このシンフォニアはとにかく楽天的で楽しく、深刻にならずに、バッハの機嫌の良さを十分表現してください。3度も6度も出てきますので、良いエチュードの代わりにもなるでしょう。
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