作品概要
解説 (3)
解説 : 髙松 佑介
(256 文字)
更新日:2020年9月18日
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解説 : 髙松 佑介 (256 文字)
ニ短調、3/8拍子。
上声部が提示する冒頭2小節の主題を、曲全体を通して絶えず反復することによって1曲が構成されている。この16分音符による主題では、2小節目に置かれた減7度の跳躍が厳しい曲調を作り出している。
16分音符による主題は連綿とつながってゆくが、それが途切れる箇所はカデンツを形成し、楽曲構造の区切れに対応している(第17、37、48、51小節)。この主題は、摸続進行として反復されたり(第5小節から上声部、第11小節から下声部)、反行形として用いられたり(第22~25小節)と、様々に形を変えて現れる。
楽曲分析図 : 林川 崇
(33 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 林川 崇 (33 文字)
譜例提供:ベーレンライター(Bärenreiter Verlag)
演奏のヒント : 大井 和郎
(847 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (847 文字)
第4番 ニ短調 バッハの短調は決して暗くないという典型的な見本のような曲です。バッハのd-mollは基本的には深刻な側面の描写が多く、フランス組曲1番や、シンフォニア、トッカータ1番、平均律第2巻が典型で、このインベンションはそのような意味から言えば、きわめて楽天的と言えます。 技術も比較的難しくは無いのですが、長いトリルによってボロが出てしまう学習者もいます。特に左手のトリルはあらゆる方法を駆使して速く正確に動かせるように練習をしてください。トリルが速く弾けない場合、基本の筋肉が足りない場合が考えられますので、ハノンなどで筋肉を付けると良いと思います。 短調でも楽しい曲ですので、8分音符は全てスタッカートで演奏し、テンポも軽快なテンポで演奏して良いと思います。極端に強い部分は感じられませんので、ダイナミックの幅は平坦にしないものの、極端なフォルテも要らず、品の良さを出す演奏が望ましいかもしれません。 転調はまず、平行調であるF-durに転調します。そして属調であるa-moll、そして再びd-mollに戻ります。それぞれの調で雰囲気を変えてください。 冒頭、音楽は6小節目ト音記号のBにたどり着き、この音がこの曲で最も高いピッチとなる音になります。6小節目のBに達したら、シークエンスを辿りながら、最終的に18小節目1拍目の右手Fまで徐々に音量を落としながら下りてきます。F-durにたどり着いたら、柔らかな音でトリルを始めます。26小節目でa-mollに入りますので、そこで雰囲気を変え、37小節目のAまでテンションを持続し続けます。 最高音であるBは44-45小節間にも2回出てきます。この44-45小節間がどのくらいダイナミック的に大きいかという議論は自由です。筆者個人的な考えから言いますと、この44-45小節間のBはそれほど大きい物とは感じません。むしろ36-37小節間のAの方を大きく感じますが、これは主観的な話ですので、奏者に判断を委ねて良いと思います。
編曲・関連曲(1)
丹内 真弓: 「2声インヴェンション」(J.S.バッハ)より 第4番(連弾)~ルンバ~
ステップレベル:応用7,発展1,発展2
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