チャイコフスキー :「四季」-12の性格的描写 8月 「とり入れ」 Op.37bis ロ短調

Tchaikovsky, Pytr Il'ich:Les saisons - 12 Morceaux caracteristiques No.8 "La moisson" h-moll

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒

解説 (1)

解説 : 山本 明尚 (414文字)

更新日:2019年6月25日
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人々は家ごとに

収穫の準備を

育ったライ麦を

借り入れる支度を始めた

ライ麦の束は

山積にされ

あちこちの荷馬車は一晩中

キーキーと音楽を奏でる

エピグラフはコリツォーフの「収穫」(1835)より。

題名のカッコ内の「スケルツォ」という副題は、出版者ベルナルトのものではなく、チャイコフスキーが追加したもの。

7月で描かれていたのは収穫前の野良仕事だが、こちらはその後の収穫の模様である。

忙しない収穫の模様を、多彩な音響で描き出している。ロ短調という調とヴィヴァーチェの速度標示、細かいアーティキュレーションが焦燥感を煽る。ピアノで演奏される各声部は、それぞれにオーケストラの楽器が割り当てられているように響く。ニ長調の中間部は束の間の休憩の模様か、夜のしじまでの憩いか。

執筆者: 山本 明尚

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