25の練習曲無邪気 Op.100-5/25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains　Innocence Op.100-5 - ブルクミュラー（ブルグミュラー）

Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains　Innocence Op.100-5

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作品概要

楽曲ID：20806
楽器編成：ピアノ独奏曲　
ジャンル：練習曲
総演奏時間：1分00秒
著作権：パブリック・ドメイン
※特記事項：表記ゆれの例：　むじゃき

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ：基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報：27件

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解説 (4)

総説 : 原　晶穂 (203 文字)

更新日：2018年3月12日

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〈無邪気〉

ドイツに生まれ、フランスで活躍した作曲家ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー(1806-1874)の曲。

〈無邪気〉はピアノ学習者にとってはお馴染みの《25の練習曲》の第５曲として作曲された。強弱の指示（f, p, cresc. dim.）だけでなく、1小節目のgrazioso（優美に）、9小節目のleggiero（軽快に）の音楽表現的な指示も見られ、素朴ながら表情に富む練習曲である。

執筆者：原　晶穂

解説 : 佐藤　卓史 (417 文字)

更新日：2022年1月31日

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16分音符の順次進行を少しずつ長くして、音階へ繋げていきます。2，4，7小節などの2音につけられたスラーが、モーツァルト風の優雅な雰囲気を醸し出します。スラーの後ろの音（2音目）をスタッカートのように跳ねないようにしましょう。9小節からの後半では内容がガラリと変わり、可愛らしい行進曲のような性格となります。

演奏のポイント（原典♩ =112）

第1曲『すなおな心』で練習した手首の回転を使いながら、指もしっかり打鍵し、16分音符がすべらないようにしましょう。13小節の長い下降音階では、3拍目の頭のBで「1指をまたいだ4指で黒鍵を弾く」というハードルが課せられ、ついつまずいてしまいがち。2拍目から手首を少し傾けて準備しておきましょう。左手の和音の長さにも注意して、短く切りすぎないように。短い曲ですが課題が多く、この曲をマスターすればいろいろな技術が身につきます。

(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)

執筆者：佐藤　卓史

楽曲分析図 : 飯田　有抄 (12 文字)

更新日：2018年3月15日

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譜例提供: 音楽之友社

執筆者：飯田　有抄

演奏のヒント : 大井　和郎 (784 文字)

更新日：2019年1月31日

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この曲は大きく分けて2つの演奏法があります。それは2小節目、4小節目、7小節目の各左手、3つの和音をどのようなアーティキュレーションにするかにより、曲想はガラリと変化します。

この3小節間の左をスタッカートにすると、軽い感じが出ますが、どちらかというと古典派よりになります。これはこれです。ところがこの各小節にペダルを入れテヌートに柔らかく伸ばす事で、ロマン派的な演奏になります。これらのアーティキュレーションをどうするかは、生徒さんと相談の上、生徒さんの好みに合わせて決めても良いでしょう。

さて、この2小節目、4小節目、7小節目には右手に非和声音があります。2小節目、4小節目、はそれぞれ1拍目に、7小節目は各拍にあります。2小節目、4小節目、にはアポジャトゥラという非和声音で、2小節目はC、4小節目はB、そして7小節目は、アッパーネイバーという非和声音が1ー2拍間、アポジャトゥラが3拍目にあります。

これらの非和声音は次の音で解決されますので、当然ですが、非和声音のほうが音量が大きくなります。これらの非和声音は感情表現と考えて構いませんので、ここに少しだけ感情を込めるようにします。

さて、そのほかの話ですが、ピアノ演奏においてとてもありがちなミスは、ラインを横に考えないことにあります。たとえば、14小節目の左手FAは付点二分音符で書かれていますね。この音は次の15小節目まで繋ぎますが、14小節目の音量を聴き続けた上で、15小節目の音量を決定します。どちらも同じ音量にならないように注意します。

同様に、16小節目のドミナントの和音は、17小節目でトニックに戻りますので、「解決」と考えます。そうなると、なおさら、17小節目1拍目のの和音は決して大きくしません。たとえ16小節目にCresceと書いてあったとしてもです。むしろ、2拍目を大きくすると良いでしょう。

執筆者：大井　和郎