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フォーレ :即興曲 第2番  Op.31 ヘ短調

Faure, Gabriel:Impromptu No.2 f-moll Op.31

作品概要

作曲年:1883年 
出版年:1883年 
初出版社:Hamelle
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:即興曲
総演奏時間:4分00秒

解説 (1)

執筆者 : 齊藤 紀子 (421文字)

更新日:2007年9月1日
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1883年に作曲され、同年にアメル社から出版された。この年は、フォーレが彫刻家の娘、マリー・フルミエと結婚した年でもあり、初期の数多くのピアノ作品が作曲されている。

アレグロのヘ短調のこの即興曲は、3部形式の後に、再び中間部の要素が扱われ、そこにコーダが続いて曲を閉じる形がとられている。主要主題は、タランテラのような活き活きとしたリズムで書かれている。この部分では、曲線を描きながら上昇・下降するメロディーが印象的である。一方、中間部では、メロディーがより長い音価をもつようになり、美しいラインを描く。

この作品では、中間部で、メロディーがゆったりと歌い上げる曲想に変化した際にも、左手がショパンのように広い音域を奏する8分音符で伴うため、作品全体を通して8分音符の音価が刻み続けられる。このように、維持される音価と、その上で部分ごとに対比を成すメロディーという手法が、演奏に際して5分を要さないこの即興曲に奥ゆかしさをもたらしていると言える。

執筆者: 齊藤 紀子

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