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モンポウ :魂の歌 ホ短調

Mompou, Federico:Cantar del alma e-moll

作品概要

作曲年:1943年 
出版年:1961年 
初出版社:Salabert
献呈先:プーラ・ゴメス・デ・リボ/Pura Gomez de Ribó
楽器編成:歌とピアノ 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:6分30秒

解説 (2)

執筆者 : 小阪 亜矢子 (665文字)

更新日:2018年3月12日
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ピアノ・ソロの部分と無伴奏の歌の部分が交互に現れる、特徴的な構成で書かれた曲。歌詞は16世紀のスペイン・カトリック界を代表する詩人であり指導者の、サン・ホアン・デ・ラ・クルスによるもので、モンポウは彼に大きな共感を寄せていた。原詩はCantar del alma que se huelga de conocer a Dios por fe(『信仰心により神を知って喜ぶ魂の歌』)という長大なタイトルを持つ。内容も3行×11節と長く、そのうち1、2、3、6、7、11節のみが作曲されている。作曲されていない部分も含め、各節が全て「aunches de noche(夜であっても)」という文章で締めくくられる連祷の形式。調性は全曲を通してホ短調で、調子記号も書かれている。歌の部分には小節線がなく、「グレゴリオ聖歌のスタイルで」という注意書きと、スラー、いくつかの強弱記号とリタルダンドのみが書かれている。教会旋法こそ使われていないが、言葉のシラブルごとに八分音符が一つずつ割り振られていて、朗誦をそのまま歌にしたような印象を受ける。ピアノ・ソロはLentoで、抒情的な旋律と半音階的な和声を持つ。しかし、どこかバロック時代のオルガン・コラールを思わせる形で、全体にキリスト教音楽的な要素が多く見られる。実際にモンポウは修道士の生活に興味を持っていて、いくつかの宗教曲も書き遺した。しかし、ここではタイトルから「神」という単語をあえて外していることから鑑みて、特定の宗教ではなく、より普遍的な精神世界を求めていた可能性も考えられる。

執筆者: 小阪 亜矢子

総説 : 内藤 多寿子 (408文字)

更新日:2018年3月12日
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