作品概要
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(411 文字)
更新日:2007年10月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (411 文字)
更新日:2007年10月1日
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フォーレの初期ピアノ作品に属するこの《マズルカ》は、1875年頃に作曲されたと考えられている。出版は、1883年になされ、初演はそれより更に遅い、1886年1月の国民音楽協会において、ボルド=ペーヌ夫人により行われた。この演奏会では、《夜想曲 第3番》もボルド=ペーヌ夫人により初演されており、《マズルカ》も《夜想曲 第3番》もアデール・ボオモレツ嬢に捧げられている。
フォーレの作品は、タイトルにおいてショパンの作品との親近性を感じさせるものが多く、この曲もその1つである。しかし、このようなタイトルは曲種を表すものであり、その音楽の内容は各々の作曲家により異なる。モデラートの変ロ長調で書かれたこの作品では、マズルカのリズムの使用がショパンの作品に比べ表面上のものに留まっている。また、曲の長さ、曲の構成もショパンとは異なる。フォーレのこの《マズルカ》では、「ABA’ CCD A’B’」という3部形式の形をとっている。
執筆者:
齊藤 紀子
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フォーレ全集3 ケース入り
(株)春秋社
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