ラヴェル :メヌエット 嬰ハ短調 M.42
Ravel, Maurice:Menuet cis-moll M.42
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用5 応用6 応用7 発展1 発展2 発展3
総説 : 中塚 友理奈 (367文字)
4分の3拍子。(ただし、16小節目のみ4分の2拍子になる)全24小節。作曲されたのは1904年だが、出版されたのは作曲者なき後である。
基本的にソプラノで主旋律が奏でられ、バスを支えとして内声がハーモニーを担っている。ただ、最後の22~24小節にかけては内声が主旋律を担っている。ソプラノの主旋律は勿論、内声の和声も旋律的になるように配慮して書かれている。内声の和音は順次進行を成すものが多く、著しく跳躍したものは少ない。また、しばしば現れるダブルシャープの直後には、必ずその半音上の音が現れている。
調性は嬰ハ短調だが、時折異なる調の響きが垣間見られる。例えば、10~13小節目では、嬰ト短調の響きが見られる。また、18~19小節目にかけて嬰へ短調らしい響きもある。後半では、左右の手ともに分散和音があり、和音の濃密さを生み出している。
メヌエット嬰ハ短調
【解説付き】メヌエット 嬰ハ短調
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