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ショパン :ピアノ・ソナタ第2番「葬送」 変ロ短調 Op.35

Chopin, Frederic:Sonate no.2 "Marche funèbre" b-moll Op.35

作品概要

楽曲ID:1108
作曲年:1839年 
出版年:1840年 
初出版社:Breitkopf und Härtel
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:22分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (572文字)

更新日:2010年1月1日
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ショパンの中期にあたる1839年に書かれたこのソナタは、彼の創作意欲の大きさを示すばかりか、彼の音楽形式に対する並々ならぬ才能が開花した数少ない傑作である。このソナタに関してシューマンは「彼の最も狂気じみた4人の子供を無理矢理一緒にした」と述べている。しかしこのソナタは、最初に完成した第3楽章『葬送行進曲』の2種の主題を基に他の楽章のモティーフを生み出すという技法によって、全曲が見事にまとめられている。内容も叙情的で力強く、この上なく独創的である。

・第1楽章(グラーヴェ、ドッピオ・モヴィメント 変ロ短調 2/2拍子 ソナタ形式)

荒々しく激しい第1主題と甘美で流麗な第2主題で構成。再現部は第2主題のみの出現で、全体のバランスの美しさを優先させている。

・第2楽章(スケルツォ 変ホ短調 3/4拍子 3部形式)

威圧的で深刻なスケルツォで、もはや冗談どころではなく恐怖の感すら強い楽章。中間部は一転して優美で柔和な旋律が交錯する。

・第3楽章(レント、マルシュ・フュネーブル 変ロ短調 4/4拍子 3部形式)

有名な葬送行進曲。重苦しい主部と、天国的な美しさを持つ中間部とが、絶妙な対比を成している。

第4楽章(プレスト 変ロ短調 2/2拍子)

終始一貫、三連符によるユニゾンが廃墟の中をかけめぐる。調性も形式もあいまいとしたまま曲は過ぎ去ってしまう。

楽章等 (4)

第1楽章

調:変ロ短調  総演奏時間:6分00秒  ステップレベル:展開2,展開3

解説0

楽譜0

編曲0

第2楽章

調:変ホ短調  総演奏時間:7分00秒  ステップレベル:展開1,展開2,展開3

解説0

楽譜0

編曲0

第3楽章

調:変ロ短調  総演奏時間:9分00秒  ステップレベル:展開1,展開2

解説0

編曲0

第4楽章

調:変ロ短調  総演奏時間:1分30秒  ステップレベル:展開1,展開2,展開3

解説0

楽譜0

編曲0

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