メンデルスゾーン :華麗なカプリッチョ Op.22 O 8 ロ短調
Mendelssohn, Felix:Capriccio brillant h-moll Op.22 O 8
執筆者 : 和田 真由子 (340文字)
1825年に作曲された。ピアノと管弦楽のための協奏曲。単一楽章で構成されている点を含め、ウェーバーからの色濃い影響がみられる。
4分の4拍子、アンダンテ。アルペッジョの伴奏和音にのせて、親しみやすい優美な旋律がゆっくりと歌われていく。そこに弦の伴奏が加わり、広がりを増してゆく。続いて、ロ短調、アレグロ・コン・フォーコの部分は、対照的な雰囲気をもつ。おどけたような軽快なリズムにのって、華やかで情熱的な楽句がピアノ・ソロで奏される。管弦楽のリズム楽句を挟みながら、曲は行進曲調になり、爽快感あふれる主題がピアノと管弦楽で堂々と歌われる。再びアレグロの主題が顔をみせるが、またロ長調、行進曲調に戻る。最後は、ロ短調となり、ピアノの非常に華やかな見せ場をもって、輝かしく曲をしめくくる。
アンダンテ
動画(0)
解説(0)
楽譜(0)
アレグロ コン フオーコ
華麗なカプリッチョ Op.22