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ベートーヴェン :ジュスマイアーの歌劇「スレイマン2世、または3人のサルタン妃」の三重唱「ふざけとたわむれ」による6つ(のち8つ)の変奏曲 WoO.76

Beethoven, Ludwig van:6(8) Variationen über das Terzett "Tandeln und Scherzen" aus dem Singspiel "Soliman Il, ober die drei Sultaninen" von F.X.Süssmayr WoO.76

作品概要

作曲年:1799年 
出版年:1799年 
初出版社:Eder
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:9分10秒

解説 (1)

執筆者 : 稲田 小絵子 (380文字)

更新日:2007年5月1日
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ベートーヴェンの実験期の変奏曲である。当時の変奏曲は、平行調や同主調を除いて、同じ調で統一されるのが普通であったのだが、彼はそこに3度下行する調を挿入したのである。主題のヘ長調は第5変奏で平行短調のニ短調に移行し、その後、通常は主調に戻るところを、さらに3度下行し、第6変奏では変ロ長調へと導かれている。結果的に、それが属調であるため、うまくⅤ-Ⅰの進行で主調に戻ることになったのである。3年後には、これをさらに突き詰めてピアノ変奏曲作品34を作曲している。

なお、フランツ・ジュスマイヤー(1766-1803)とは、モーツァルトの弟子であり、師の最後の作品《レクイエム》を補筆完成させたことで知られている。ジングシュピール《スレイマン(ソリマン)2世》は1799年10月に初演され、成功を収めた。ベートーヴェンの変奏曲はそのすぐ後に作曲されたということである。

執筆者: 稲田 小絵子

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