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ヴォルフ, フーゴ 1860-1903 Wolf, Hugo (Filipp Jakob)

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  • 解説:齊藤 紀子 (905文字)

  • 更新日:2008年8月1日
  • オーストリアの作曲家。後期ロマン派のリートにおいて、とりわけ顕著な業績を残した。シューベルトに始まるドイツ・リートの伝統を受け継ぎ、ヴァーグナーの影響を受けながらテクスト(詩)の響きとその意味を深く掘り下げ、独自のリートの世界を切り拓いた。父親は皮革業に携わっていたが、音楽の造詣も深く、様々な楽器を演奏することができた。ヴォルフも、父親からピアノとヴァイオリンの手ほどきを受け、兄弟と共に演奏するなど幼少の頃から音楽に親しんだ。ヴォルフの音楽への関心は、学校の成績に災いするほどで、学校を変わることも少なくなかった。

    1875年にウィーン市立音楽院に入学すると、足しげくオペラやコンサートに通った。同年に、ヴァーグナーが自ら指揮をする《タンホイザー》と《ローエングリーン》を観ている。この時のオペラにひき込まれたヴォルフは、ホテルまでヴァーグナー本人を訪ね、面会を果たしている。音楽院では、指導者と折り合いが悪く、2年で退学を言い渡された。しかし、この2年の間に支持者も得ており、経済援助を受けたり家庭教師をしたりしながら創作活動を続けることができた。

    1883年には、音楽批評家ハンスリックに自作の感想を求め、ショット社とブライトコプフ&ヘルテル社に楽譜を送って出版を請うが、拒否された。同じ年の4月にリストと面会して助言を受け、交響詩《ペンテジレア》を手がけた。翌年からは、ウィーンの週刊誌、《ウィーン・ザローン・ブラット》に音楽評論を書き始めた。ここで、ハンスリックやブラームスなど「保守派」を容赦なく批判し、人々の反発を買った。

    1880年代後半の多作な時期を経て、1890年代以降は、筆がめっきり進まなくなり、精神病の発病も相まって、創作活動は衰退していった。

    ヴォルフのリートのピアノ・パートは、概して、歌に和声を伴奏付けし、拍節を示す一般的な役割を担っている。そこに、しばしば特徴的なモティーフを採り入れている点がヴォルフの特長で、このモティーフは、幾度となく反復される過程で、象徴的な意味や曲の雰囲気を創出していく。

    このように、歌曲において功績のあるヴォルフだが、ピアノのための作品も数曲残している。

    執筆者: 齊藤 紀子
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    作品(9)

    ピアノ独奏曲 (5)

    変奏曲 (1)

    変奏曲 Op.2 変奏曲 ト長調

    調:ト長調  作曲年:1875 

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    カノン (1)

    カノン カノン ハ長調

    調:ハ長調 

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    性格小品 (4)

    フモレスケ フモレスケ ト短調

    調:ト短調  作曲年:1877 

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    ★ 種々の作品 ★ (1)

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