
解説:齊藤 紀子 (520文字)
更新日:2008年12月1日
解説:齊藤 紀子 (520文字)
1.出身
俳優、歌手でオペレッタや歌曲の作曲もした父親のもとにパリで生まれる。伯父も指揮者、作曲家、ヴァイオリニストとして活動していた。
2.学習・師事歴
パリ音楽院に学び、ピアノと和声で1等賞を得ている。ディエメル大賞も受賞した。リストの弟子であるこのディエメルにも師事している。
3.作風
不協和な響き、対位法、旋法の使用が特徴的である。妻と演奏するために作曲した2台ピアノのための《6つの作品》(1938)や、《24の前奏曲》(1924)、2曲の《ピアノ・ソナタ》(1947、1953)といったピアノ作品の他に、交響曲、協奏曲、室内楽のための作品、歌曲も作曲した。
4.作曲以外の活動
ピアニストとして、欧米や旧ソ連を演奏旅行でまわった。ラヴェルのピアノ作品全集等の録音も残っている。トスカニーニの指揮による演奏、ヴァイオリニストのフランチェスカッティや同じくピアニストの妻ガビと組んで、デュオでも演奏した。
5.指導歴
22歳の時にフォンテンブローのアメリカ音楽院の教授に就任。後に、院長も務めた。弟子のモニク・アースも、ラヴェルの全ピアノ作品を録音している。
6.受章歴
ブラームス記念章、レジオン・ドヌール勲章、レオポルド勲章(ベルギー)を受章した。
執筆者:
齊藤 紀子
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作品(16)
ピアノ独奏曲 (9)
ソナタ (4)
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