ベルク 1885-1935 Berg, Alban

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解説:朝山 奈津子 ( 390文字 )

更新日:2007年5月1日

ヴィーンの作曲家。音楽を愛好する家庭で育ち、独学で歌曲を作り始める。1904年にシェーンベルクに弟子入りし、ヴェーベルンも交えて第二ヴィーン楽派の中核となった。

作風は大きく3つの段階に分けられる。主題を統一し、揺らぎながらも調性感が残る初期、無調と動機展開による中期、十二音技法を獲得する後期である。12の変奏曲と、作品番号1を持つピアノ・ソナタは初期、シェーンベルクの指導の下で書かれた。

ベルクの創作においてピアノ独奏曲の比重は決して高くはない。むしろ、ピアノ伴奏つき歌曲こそ彼が幼い頃から生涯を通じて取り組んだ領域である。オペラ《ヴォツェク》(1914-22)と《ルル》(1928-35)に用いられたあらゆる手法は、未出版作品を含む多くの歌曲の中で培われた。

また、数や文字の象徴法、シンメトリックな形式など暗示を特に好んだが、音楽はそれに縛られることなく劇的な力を持っている。

執筆者: 朝山 奈津子
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