解説:林川 崇 (527文字)
更新日:2026年10月13日
解説:林川 崇 (527文字)
フランス近代の作曲家の中にもデオダ・ド・セヴラック(1872~1921)やジョゼフ・カントルーブ(1879~1957)のように出身地の風土性が色濃く出た作曲家は少なくなく、ブルターニュ出身のルネ=バトン(1879~1940、本来の名は「ルネ=エマニュエル・バトン」だが、活動名として「ルネ=バトン」と名乗った)もそうした一人といえる。
ルネ=バトンは多数のピアノ曲や歌曲の他、管弦楽曲、室内楽曲、協奏的作品などを残しており、それらには、郷土色あふれる作品のみならず、古風なスタイルによるものや、異国趣味を漂わせる曲もみられる。また、ルネ=バトンは指揮者としても活躍し、1913年にはドビュッシーの交響組曲「春」の初演を指揮、1919~33年にはコンセール・パドルー管弦楽団の指揮者を務め、オネゲルの交響詩「ニガモンの歌」、リリ・ブーランジェ(1893~1918)の「哀しみの夜に」と「春の朝に」のそれぞれ管弦楽版、ラヴェルの「道化師の朝の歌」と組曲「クープランの墓」のそれぞれ管弦楽版、ルーセルの「交響曲第2番」などの初演を行った他(オネゲルとルーセルの作品はルネ=バトンに献呈された)、1924年にはベルリオーズの「幻想交響曲」の世界初録音も行っている。
執筆者:
林川 崇
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作品(4)
ピアノ独奏曲
