ルセル 1869-1937 Roussel, Albert (Charles Paul Marie)
解説:齊藤 紀子 (483文字)
更新日:2008年8月1日
解説:齊藤 紀子 (483文字)
フランスの作曲家。ピアノ作品では、《ソナティナ》がよく知られている。幼少の頃に両親を亡くしたルセルは、祖父や叔父に育てられた。ピアノを始めたのは11歳の頃のことである。海軍士官となり東洋に航海へ出たが、その合い間に作曲をしたり和声を学んだりした。体調を崩したことを機に軍職から退き、音楽に専念する決意を固めた。1890年代からパリでオルガニストのジグーにピアノやオルガン、作曲を学んでいる。1898年にはスコラ・カントルムに入学し、ダンディの作曲の講義を受講した。ルセルは入学当初に既に自作品を出版していたため、同校で学生生活を送りながら、対位法の指導にもあたった。これはきわめて異例なことである。ルセルに学んだ作曲家の中には、サティやヴァレーズ、マルティヌーの名がある。
1908年に結婚したルセルは、妻と共に、かつて航海した東洋を再び旅して回った。そして、インドの音楽に関心を示し、後の作品にその旋法を採り入れている。ルセルは、ダンディやドビュッシーの影響を受けるところから出発し、創作活動を通して、旋法や多調を採り入れた新古典主義的な作風を徐々に確立していった。
作品(15)
ピアノ独奏曲 (6)
★ 種々の作品 ★ (6)
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室内楽 (2)