作品概要
楽曲ID:93267
作曲年:1895年
楽器編成:室内楽
ジャンル:ソナタ
著作権:パブリック・ドメイン
作曲年:1895年
楽器編成:室内楽
ジャンル:ソナタ
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
解説 : 杉浦 菜々子
(3002 文字)
更新日:2025年6月18日
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解説 : 杉浦 菜々子 (3002 文字)
更新日:2025年6月18日
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第1楽章 Allegro con brio
第2楽章 Adagio
第3楽章 Allegro (Rondo)
日本人作曲家として初の本格的ヴァイオリン・ソナタと位置づけられる作品である。作曲当時、幸田は25歳で、東京音楽学校を卒業後アメリカ留学を経て、ウィーンに留学しており、西洋古典様式の研鑽の成果が作品全体に顕著に表れている。三楽章構成を採るが、第3楽章は未完のまま残され(128小節まで)、作曲家・池辺晋一郎の手により補筆され、現在の演奏形態が整えられた。
明治期日本において、西洋音楽が制度的・教育的に導入されるなか、幸田はその音楽語法を実作に昇華させた先駆的存在であった。このように本作は、歴史的価値の高い作品であるだけでなく、幸田延という一人の音楽家の初々しい感動が伝わってくる名作である。
執筆者:
杉浦 菜々子
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