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パスカル :水の上で

Pascal, Claude:Sur l'eau

作品概要

楽曲ID:91507
出版年:1961年 
初出版社:Salabert
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (518文字)

更新日:2024年10月15日
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マルグリット・ロンが晩年に発表した「ピアノ小教本」(La Petite Méthode de piano)にパスカルが書き下ろした小曲。パスカルは現代フランスの保守派の作曲家、ローマ大賞受賞者。特に洗練された器楽曲が知られる。本作は静かな水面に小さく波紋が拡がる様子を描いたものであろう。4分の3拍子、Modéré, sans lenteur(遅くなく中庸に)、ハ長調。

バイエル前半で弾ける平易な曲。両手で異なる役割を意識しながら、共にレガート奏でなめらかに弾く練習になる。ロンのこの教本は基礎的な手指の鍛錬を主体とするが、パスカルのほかにも錚々たる作曲家たちが各々個性的な小品を提供していることに大きな特色がある。モンポウ「つま先立ちで」、ミヨー練習ダニエル=ルシュール「ヴァンドーム広場の鐘」、同「田園歌」、ジョリヴェ「カリブの踊り」、デュティユー全ての道はローマに通ず」、オーリック「小行進曲」、フランセ「司令官と大尉のロックンロール」などはここが初出。2009年には教本から小品のみ(17作曲家の20作品)を取り出した曲集「マルグリットのアルバム」(Album de Marguerite)も出た。あらためて注目したい。

執筆者: 西原 昌樹
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