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バルトーク :ラプソディー(狂詩曲) Op.1 BB 36a Sz 26

Bartók, Béla:Rhapsodie Op.1 BB 36a Sz 26

作品概要

作曲年:1904年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ラプソディー
総演奏時間:20分30秒

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (475文字)

更新日:2007年8月1日
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バルトーク最初期の集大成ともいえる作品。初版はピアノ作品として、1904年に作曲され、1905年に初演が行われた。この頃、バルトークはまだ、ピアノ作品において独自の様式を確立しているとはいえない。基本的には伝統的な和声語法による、19世紀ロマン主義的な作品である。左手のアルペジオによる大きなうなりと、ジプシー風の旋律が印象的。

緩やかな幻想曲の部分と、急速なフィナーレからなり、最後に冒頭のモティーフが再現される。フィナーレにおいて、どんどん速度を増していくが、この形は、19世紀的なハンガリー音楽の伝統にのっとっている。また、一種の循環形式をもっており、構造的にリストからの影響がみられる。ヴィルティオーゾ的な性格をもつ難曲。

第2版はピアノと管弦楽のための《ラプソディ》として編曲されている。バルトークはこれを1905年、パリのルビンシティン・コンクールに提出したが、落選した。

この曲の作曲と同時期に、ハンガリー農民の家政婦が歌ううたに深く感動したバルトークは、この後、民謡を組織的に研究するために、本格的な民謡の採集、記譜を開始することになった。

執筆者: 和田 真由子
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