グルリット, コルネリウス : 勇敢な兵士 Op.117-25
Gurlitt, Cornelius : The Brave Soldier Op.117-25
作品概要
解説 (2)
解説 : 池田 愛美
(103 文字)
更新日:2022年2月28日
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解説 : 池田 愛美 (103 文字)
4分の2拍子、ト長調。A-B-Aの3部形式。A部分はト長調で、付点のリズムを伴った右手の旋律が印象的である。B部分では並行調のホ短調に転調し、左右の手が交互に追いかけるようにして、1つの動機が繰り返される。
演奏のヒント : 大井 和郎
(654 文字)
更新日:2022年5月20日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (654 文字)
この曲には多くの付点のリズムが出てきます。この付点のリズム、奏法によっては歯切れがよかったり、重たかったりと変化が起きます。まず上手な付点の奏法から説明します。付点8分+16分のリズムでは、16分音符の部分をほぼ、次の音の装飾音と考えます。そしてこの16分音符には決して力を入れません。16分音符の次に待ち構える音とほぼ同時に、「一つのモーション」で弾いてしまいます。
例えば1小節目。1拍目の表拍、メロディーの付点8分音符Gは、アクセントを付け、次のFisは16分音符ですので全く力を入れず、2拍目表拍のGとほぼ同時に、一つのモーションで弾いてしまいます。勿論、次に待ち構える音にはアクセントが付きます。別の言葉で言うと、このFisに力が入ってしまったりFis と次のGにそれぞれ一回ずつ、計2回力が入ってしまうと重たく、ぎこちなく聞こえます。まずこれを注意しましょう。
17小節目からBセクションになり、ここでは同じ音の連打が必要になります。筆者の楽譜には、指番号が321と書かれています。ベートーヴェン作曲「エリーゼの為に」でも連打音が出てきて、指番号は321を連続するように書かれていますが、これは、人によってはむしろやりにくい指番号にもなり得ますので、たとえば17小節目の321という指番号は111でも構いません。弾きやすい指番号を選んでください。
後はこの楽譜に書かれている通りの強弱記号を守れば良いのですが、21小節目は一度mp位に音量を落とし、23のピークポイントまでクレシェンドしてみてください。
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