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フランク :プレリュード、アリアとフィナーレ  FWV 23 M.23 ホ長調

Franck, César:Prelude, aria et final E-Dur FWV 23 M.23

作品概要

作曲年:1886年 
出版年:1887年 
初出版社:Hamelle
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:22分00秒

解説 (1)

執筆者 : 齊藤 紀子 (832文字)

更新日:2008年6月1日
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1886年からその翌年にかけて作曲された。1888年5月の国民音楽教会にて初演を行ったボルド=ペーヌ夫人に捧げられている。

ヴァンサン・ダンディは、この曲に、1つのソナタとしての構想を見出している。一方、イョルク・デームスは、ソナタとしてではなく、1つの自由な、対位法・即興・交響的な形式を見出している。そして、アリアが「三面祭壇画」の中心を成すとしている。いずれにせよ、この曲全体の終結部における、前奏曲のモティーフとアリアのモティーフが結びつきの他にも、各モティーフが相互に関連し合っていることは確かである。

フランクの他のピアノ作品に比べて、器楽的困難さが増している。とりわけ、演奏に対する指示が多くなされている箇所で、幅広い音程の音を十分に保持する必要があり、難しい。フランクが、横にも十分に開く大きな手をもっていた(12度を一度に弾くことができたらしい)ことがよくわかる作品である。そのため、演奏に際しては、前打音にする、ペダルを使用するなど、奏法の工夫が大切である。

前奏曲 ホ長調 アレグロ・モデラート・エ・マエストーソ 4分の4拍子

一度、聞いたら、忘れられないようなメロディーである。フランクらしい厚い和音のテクスチュアに乗って、このメロディーが繰り返されていく。変奏される合い間に、左右のてのユニゾンの部分などを挟み、推進力の変化を巧みに構築している。

アリア 変イ長調 レント(マ・ノン・トロッポ) 2分の2拍子

コラール風の部分となっている。ここに先立つ前奏曲からみて、3度調にあたる変イ長調で書かれている。

終曲 アレグロ・モルト・エ・アジタート 4分の4拍子

転調を繰り返しながら、この曲全体のクライマックスを築く。調の変化は、嬰ハ短調→変イ長調→嬰ト短調→変ニ長調→ホ短調→ホ長調となっている。また、前奏曲、アリアの部分に比べ、全体的に半音階的である。終結部分では、この曲全体の冒頭の部分が回想され、哀愁を帯びたメロディーを再び歌い上げて曲を閉じる。

執筆者: 齊藤 紀子

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