ヤマハ : 新版 みんなのオルガン・ピアノの本 4 野いちご(フィンランド民謡)
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作品概要
解説 (2)
解説 : 池田 愛美
(81 文字)
更新日:2022年2月28日
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解説 : 池田 愛美 (81 文字)
4分の2拍子、ホ短調。全16小節。9小節以降、左手にシンコペーションが登場すると、旋律と伴奏の間で拍節のズレが生じ、それによって独特なビート感が生み出されている。
演奏のヒント : 大井 和郎
(938 文字)
更新日:2022年5月20日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (938 文字)
この曲にペダルは必須です。左の伴奏形を切れ目無く繋ぐ事で曲は横に流れる事ができます。ただしペダルを使う場合、「裏拍ペダル(裏拍で踏み換える)」の使用をお勧めします。右手の旋律の濁りを避けるためです。もっとも、ペダルの濁りというのは、テンポが遅ければ遅いほど目立ちます。このAndantinoをどのくらいのテンポにするかによっては、ペダルの濁りも気にならなくなるかも知れませんが、その辺りは担当の先生と充分お話されてください。
万が一ペダルを使わない場合、後に残された道としては可能な限り切れ目を作らないようにするしか方法はありません。例えば1小節目左手、EGからEGに行きますが、同じ音というのは切れ目がもっとも出来やすい状況になりますので、できる限り切れ目を避けてください。
メロディーラインの考え方。メロディーラインには2種類あると考えます。1つは、1小節目から2小節目の最初の音まで、「HEHAG」という音形、もう1つは、3小節目から4小節目の最初の音まで、「EFisGFisE」と考えます。両方ともその後に来る、16分音符と8分音符は付属的なものと判断します。
この2つのメロディーラインのシェーピング(形取り)は同じで、クレシェンド、ディミニュエンドで処理をします。1つ目であれば高いEの部分をピークと考え、そこからディミヌエンドで下がってきますし、2つ目であればGをピークにディミヌエンドをかけます。
2つ目のメロディーの最後の16分音符に関しては、筆者の主観的な考え方をご参考にされてください。4小節目の場合、viの和音からVの和音に行くカデンツですね。ドミナントで終わる場合、句読点で言えば読点の部分と感じ、テンションが高まる部分になります。ここにある16分音符(右手)はクレシェンドをかけてもおかしくは無いです。
ところが、同じ2つ目のメロディーラインでも、12小節目はEGHという主和音です。ここは、上行形ですが、ディミヌエンドをかけるとよいでしょう。
1つ目と2つ目を比べた場合、1つ目の方がテンションが高いと仮定し、ダイナミックも1つ目の方を2つ目よりも大きくします。
曲の最後、少しゆっくり目で最後の小節の3つの和音はペダルを1つの和音につき1回ずつ踏み換えます。
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