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シューマン, クララ :行進曲 変ホ長調

Schumann, Clara:Marsch Es-Dur

作品概要

作曲年:1879年 
出版年:1996年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:行進曲
総演奏時間:6分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (633文字)

更新日:2010年1月1日
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この行進曲は、クララ・シューマンの最後の作品である。1856年に《ロマンス》変ロ短調を書いて以来、ほぼ四半世紀ぶりに筆をもったこの作品もいわば「機会音楽」だ。ローベルト・シューマン・ハウスにある自筆譜には「ユーリウスとパウリーネ・ヒュープナーの金婚式のために作曲。1879年5月21日」と書かれている。画家のユーリウス・ヒュプナーとパウリーネ夫妻は、ドレスデン時代のシューマン夫妻のサークルの常連。ローベルトの死後も、クララは友情を保ち続けた。そんな彼らの金婚式を祝うために作曲された訳だが、「私は何を彼らに与えるべきか、さっぱりわかりませんでした。マーリエ(長女)が彼らにマーチを書き、それにローベルトの《Grossvater und Grossmutter》デュエットを使う、というアイディアを持ってくるまでは。」と日記に記されている。このローベルトの作品34-4からのメロディーが効果的に用いられ、歌詞の冒頭が当該箇所に書き込まれている。このプレゼントがどれだけヒュプナー夫妻を喜ばせたことか!

クララはこれを出版しようと、後に何度か手を加えている。しかし、納得のいく「最終稿」は完成しなかったようだ。なお原曲の4手用の他に、娘のエリーゼのためにクララ自身が用意したピアノ・ソロ版、おそらくクララが知らないうちにユーリウス・オット・グリムが1888年のクララのフランクフルト・アム・マインでの演奏家60周年記念のためにオーケストレーションした管弦楽用編曲もある。

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