作品概要
楽曲ID:4610
作曲年:1982年
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
著作権:保護期間中
作曲年:1982年
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
著作権:保護期間中
解説 (1)
総説 : 須藤 英子
(417 文字)
更新日:2015年5月19日
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総説 : 須藤 英子 (417 文字)
更新日:2015年5月19日
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47歳という若さで亡くなった山田泉(1952‐1999)。文学にも造詣が深かった彼は、東京芸術大学在学中に、テキストを用いた管弦楽作品で一躍注目を集めるようになった。“肉薄した叙情” “肉体化した感性”といった、音楽における叙情描写への志向性は、その後、純器楽作品においても発揮されていく。『煩厭的叙情三つ』は、「常に抑制の利いた叙情表現で貫き、あとに余情が残る」ことを意図した秀作。IMASゾリステンの委嘱により作曲、同ゾリステン第1回演奏会にて堀由紀子により初演された。9年に渡り温めてきた素材をまとめ上げた、というこの作品の作曲経緯が、「煩厭」(はんえん)という言葉で表されている。透徹した緊張感溢れる第1曲、反復音型を多用した美しくも激しい第2曲、そして緊密な細部の一音一音に静けさが漂う第3曲から成る。時流に流されることなく、常に自身の触覚的感覚を第一に作曲を続けてきた山田作品のえもいわれぬ魅力が、ここに感じられるだろう。
執筆者:
須藤 英子
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