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ギロック :こどものためのアルバム 教会の鐘

Gillock, William:Album for chirdren Mission bells

作品概要

楽曲ID:45155
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3

楽譜情報:2件

解説 (2)

演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (603文字)

更新日:2025年4月2日
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欧文タイトルは、《Mission Bells》で、スペイン統治時代のカリフォルニアに点在した伝道所(ミッション)の鐘のことだそうです。辛い歴史を思い起こす人もいるようですが、この曲では美しい響きが表現されており、暗い影を感じることはないように思われます。A-B-A'の三部形式で構成されており、鐘の音の爽やかな広がりが特徴です。
左手のメロディーは、澄んだ鐘の音を思わせるように軽やかかつ力強く響かせることが大切です。打鍵は素早く行い、指を鍵盤に押し込まないようにすると、透明感のある音色が生まれます。右手のアルペジオは左手の鐘の余韻を手伝って、響きが柔らかく広がるように演奏するとよいでしょう。鐘の音は規則正しく響くため、テンポを安定させることが重要です。17小節目からの中間部では、左手もト音記号になり、右手と交差しながら高音域で鐘の音が鳴り響きます。ここでは、きらめく音色を意識しながら、下から上へ腕を持ち上げるようにして打鍵すると、美しい響きを作ることができます。右手は静かにレガートで奏し、そよ風がサワサワと揺れているような優しい流れを感じさせるとよいでしょう。
A'では、Aよりも1オクターブ高い音域で再現され、さらに開放的な響きが広がります。fで奏されるこの部分は、澄み渡る青空のもと、風に乗って鐘の音が響き渡るような爽やかさを感じさせます。音の広がりを意識しながら、響きを大切に演奏しましょう。

執筆者: 杉浦 菜々子

演奏のヒント : 大井 和郎 (969文字)

更新日:2018年3月12日
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楽譜

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