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ギロック :こどものためのアルバム ウィンナー・ワルツ

Gillock, William:Album for chirdren In old Vienna

作品概要

楽曲ID:45144
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ワルツ
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3

楽譜情報:6件

解説 (2)

解説文 : 熊本 陵平 (691文字)

更新日:2025年1月17日
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一部形式

   A[a(1から8小節)+b(9から16小節)]

   A1[a(17から24小節)+b1(18から32小節)]

   コーダ[33から40小節]

 構成としては、二部構成であるが、実質ほぼ楽節Aが反復されている状態に近いため、A とBの二部形式ではなく、Aと少し変化したA1の反復的構成による一部形式と捉えた。

 調性はハ長調。Tempo di valse Viennese(ウィンナワルツ風に)という指示があることから、ワルツの踊りとしてのイメージを持って演奏したい。すなわち、1小節を一つの揺れと捉えて、2小節を一つと捉える。(実質6拍子感覚)

 前半8小節はハ長調の固有和音が中心で緩やかに楽しげに下行していく。後半8小節では逆にⅡ調上属7→Ⅱ、Ⅲ調上属7→Ⅲというような和声進行をゼクエンツとして繰り返して上行していく。その後、ドッペルドミナントを経て、属音上のⅣから属7に向かって半終止となる。

 大きく変化するのは27小節からで、Ⅵ調上属7がⅥによって和声解決された後、29から32小節までの4小節で大きくⅠ第2転回→属9和音の終止定式が形成される。そして、33から36小節は機能上では準固有和音Ⅵであるが、その代理和音として−Ⅱ調上属7が配置される。(A♭7・・・Des durの属和音)37小節から半音階的に主和音Ⅰで和声解決されて終結となる。

執筆者: 熊本 陵平

演奏のヒント : 大井 和郎 (1157文字)

更新日:2018年3月12日
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楽譜

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