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松平 頼則 :幼年時代の思い出

Matsudaira, Yoritsune:Souvenirs d'enfance pour piano

作品概要

作曲年:1928年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

解説 : 平野 貴俊 (526文字)

更新日:2018年4月20日
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松平頼則が最初に発表したピアノ曲。10 の小品からなる組曲。1930 年代前後に『音楽新潮』に掲載された〈子守唄〉、〈金魚〉、〈オルゴール〉、〈恐い夢〉、〈木馬〉、〈行進曲〉の6 曲を原型とし、1930 年の「新興作曲家の集い」で松平自身のピアノによって5 曲が初演された。1971 年に全音ピアノピースで3 冊にまとめられた際、1929 年に作曲された〈しゃぼん玉〉が追加され、1991 年の全音刊『松平頼則 ピアノ作品集』で〈手まり歌〉、〈遊戯〉、〈毬を抛り上げるピエロ〉が追加されて10 曲となった。1991 年版とそれ以前の版には多くの異同がある。松平によれば、ジル= マルシェックスの演奏会で聴いたグーセンスの《万華鏡》に触発されて書かれた作品で、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、タンスマン、ストラヴィンスキーらの音楽を参照したという。全体を通して、調性は明確に提示されず、単純な音型をさまざまに工夫を施しながら反復することで統一感が生まれている。ノスタルジックというよりもむしろ淡白な音楽である。〈金魚〉では、拍子と小節線が省かれ、〈行進曲〉では和音の平行的な移動が行われているが、これらはのちの松平のピアノ作品にもみられる手法である。

執筆者: 平野 貴俊

About work(s) : 平野 貴俊 (1509文字)

更新日:2018年4月20日
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