これは3/4拍子のクーラントであるので、イタリアスタイルのクーラントです。イタリアスタイルのクーラントですので、速いテンポで弾いて下さい。
ヘ音記号部がほぼ2声で動いていますので、弦楽器等をイメージしても構いません。
弦楽器等をイメージした場合、メロディーと伴奏部分(勿論ポリフォニーではあるものの、メロディーラインはト音記号にあることは間違いありません)、両方ともレガートラインでスムーズに進んでも良いのですが、その前のアルマンドが、レガートで滑らかに歌い上げられた場合、クーラントは対比を付けるために、少し躍動的になっても良いと筆者は考えます。
少し軽めのスタッカートを用いて、メロディーラインの8分音符、あるいは、ヘ音記号部の4分音符等、短く切れる物を切ることによって、生き生きした感じが出てきます。曲は一貫して楽天的ですので、上品に、楽しく演奏してみて下さい。