作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(613 文字)
更新日:2023年4月16日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (613 文字)
更新日:2023年4月16日
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一般的にアルマンドとは、4/4で、アーフタクトからスタートして2部形式、そしてテンポは「遅い」とされています。しかしながら、このE-durのアルマンドを見る限りでは、ゆっくりな舞曲というよりは、少し速くしたくなるような曲に書かれていますね。
個人的な感想になりますが、アルマンドはどうしてもこのテンポを超えてはいけないというような決まりは無く、他の楽章であるクーラントやジーグと対比が出来ていれば良いと考えています。
故にこのアルマンドのテンポは奏者が心地よいテンポでよく、無理矢理遅いテンポにしたが故に重々しくなりすぎても良くないと考えます。
しかしながら、下記の注意点も考慮しなければなりません。
バッハを勉強するときに重要なことは、調性の問題です。バッハは多かれ少なかれ、各調に性格を与えました。例えばF-durは強く、C-durは純真無垢、B-durは少しおしゃれで、等です。
バッハが使うE-durという調を思い出してみましょう。インベンションのE-dur、シンフォニアのE-dur、平均律のE-dur等を思い浮かべますと、そうスパイシーな調でもなく、むしろおとなしく、品のある調のような感じがします。そうなるとこのアルマンドもそこまで躍動的にはならず、柔らかいタッチで、アーティキュレーションも鋭くなく(少なくともこのアルマンドの場合は)、演奏するのが良いと思います。故にダイナミックの幅も広がりすぎないようにしてください。
執筆者:
大井 和郎
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