バッハ :フランス組曲 第2番 ジーグ BWV 813

Bach, Johann Sebastian:Französische Suiten Nr.2 Gigue

作品概要

楽曲ID:39127
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ジーグ
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:21件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (656文字)

更新日:2023年3月17日
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奏者によって、このジーグは様々なテンポで演奏されますが、ジーグそのものが基本的には「忙しい印象を与えても良い楽章」だと筆者は考えていますので、ある程度速いテンポのほうが良いような感じがします。このジーグのテーマの最初は必ず、16分音符1つと8分音符のペアで始まります(例、冒頭のCとG)。付点8分音符と16分音符のペアなどは、ほぼ全ての小節で見つけることができます。しかしながら、他の、16分音符1つと8分音符の音程が、順次進行か3度離れているのに対して、フレーズの最初の16分音符1つと8分音符のペアの音程は、必ず4度以上離れています。  

従って、例えば、4小節目の1拍目、右手のGはフレーズの始まりとは考えず、1小節目からのテーマの終わりの音と考えます。そして、2拍目から先ほどの、「4-5度離れた16分音符1つと8分音 符のペア」が新たなテーマを開始しますので、故に、4小節目の1拍目、付点8分音符のGはフレーズの最後の音としてpで弾くことが理にかなうでしょう。  

前半31小節目まで、右手と左手が離れた位置に行けば行くほど音量を上げてかまいません。23小節目あたりから、徐々にクレシェンドをかけて良いでしょう。  

後半、「4-5度離れた16分音符1つと8分音符のペア」が多くなることにお気づきでしょうか?しかもこの「4-5度離れた16分音符1つと8分音符のペア」は、高さが入れ替わって、16分音符の方が低い位置に来ますね。よりテンションも高くなり。最後に出てくる16分音符はさらにテンションを上げます。

執筆者: 大井 和郎
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