このサラバンドは、BWV812のサラバンドと似ている部分がありますので、もしもBWV812がお手元にありましたら、ご用意頂き、比べてみて下さい。

このサラバンドは、次に演奏される「ドゥーブル」を考えたとき、筆者の個人的な意見にはなってしまうのですが、できる限りシンプルに演奏する事が、わかりやすさに繋がると考えております。あたかもテーマとヴァリエーションのように、テーマを熟知した上で、ヴァリエーションが理解できますので、まずはシンプルなメロディーを聴かせることをお勧めします。

そのためには、あまり多くの装飾音等を入れず、楽譜に書かれてある通りの最低限の装飾に留めて演奏することをお勧めします。

基本的にメロディーラインはソプラノの声部にありますが、9~10小節間は、テーマはバスに来ます。ここがBWV812と似ている部分です。11小節目からは徐々に再びソプラノを出していくと良いでしょう。