バッハ :フランス風序曲(パルティータ) ジグ BWV 831

Bach, Johann Sebastian:Ouverture(Partita)  Gigue

作品概要

楽曲ID:38424
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (384文字)

更新日:2024年4月1日
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ジグ、またはジーグは(同じ意味)、複合2拍子、または3拍子系とされていますが、バッハは4/4拍子のジーグも書いていますので、必ずしも上記説明は絶対ではありません。しかしながら、ジーグは急速で活発とされており、それは共通しています。

このジーグも9~10小節間に見られる右手の32分音符など、華やかであったり技巧的である要素も含まれています。むしろこれらの細かい音符に対して、音量を控えるのではなく、逆に強調することでジーグらしくなります。

またもう1つの特徴としては、鋭い付点のリズムや、リズミカルなリズムの繰り返しもあります。

このジーグの面白いところは、付点のリズムで進んでいくのですが、途中の33~34小節間、突然付点のリズムがなくなり、聴き手が一瞬、拍間を失います。とてもテンションの高い部分で、続けてそのまま、36~37小節辺りをピークポイントとしても構いません。

執筆者: 大井 和郎