バッハが持つ、h-moll 特有の舞曲的なキャラクターを感じ取れる、優雅で軽やかなガヴォットです。ガヴォット1と2は、一貫してテンポを狂わせることなく、淡々と進めて下さい。主旋律以外の、伴奏形の、連続される4分音符(1小節目や5小節目の左手などは)は、スタッカート、またはセミスタッカートで重たくならないようにします。
ガヴォット1はh-moll、ガヴォット2は平行調のD-durで書かれています。
しかし、ガヴォット2の冒頭には(piano)と書かれており、故に、ガヴォット1をクリアーにハッキリと表現し、ガヴォット2は、音質を変え、音量を控え、柔らかい音でコントラストを付けて下さい。
6小節目から出てくる16分音符4つのユニットは、それ以降、ガヴォット1に頻繁に出てきます。軽やかに弾き、ある種の「楽しさの表現」とお考えください。