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武満 徹 :閉じた眼-瀧口修造の追憶に-

Takemitsu, Toru:Lex yeux clos, In Memory of Shuzo Takiguchi

作品概要

作曲年:1979年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:性格小品
総演奏時間:7分00秒

解説 (2)

解説 : 仲辻 真帆 (508文字)

更新日:2018年4月24日
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1枚の絵画が作曲の契機となった。フランス の画家オディロン・ルドンの『Les yeux clos 閉 じた眼』。1968年、武満徹はシカゴでこの絵を見て霊感を得た。武満は「閉じた眼」を好み、 そしてそこから「開かれた耳」という言葉を連想した。作曲を進めていた最中に瀧口修造が逝去したため、奇しくも《閉じた眼》と題されたこの作品が瀧口の追悼曲として発表されることになる。

1950年に始まった武満徹と瀧口修造の交流は、互いの創作意欲を刺激し合うものであっ た。武満は瀧口に強い共感と尊敬の念を抱いていた。瀧口の詩に触発されて《妖精の距離》や 《遮られない休息》を作曲している。《閉じた眼》の楽譜は、1979年にパリで出版された。高橋アキによれば、後半の和音連続部分について、武満は「ベルのように弾いてほしい」と望んでいたという。

この作品では、3種類のペダルを使用する。 冒頭から、2種類のペダルを同時に使用するよう指示がある。上行を志向する旋律、高音部に散りばめられた和音。武満の作品に独特な響きが織りなされる。《閉じた眼》では、ルドンの幻想的な絵画の色彩が、時間の経過とともに微 妙に変化してゆく音の色彩に重なる。

執筆者: 仲辻 真帆

About work(s) : 仲辻 真帆 (1405文字)

更新日:2018年4月24日
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