Boureeは、羽ばたくという意味があり、この時代では速い2拍子の舞曲とされています。このブレの形式はABAで、テーマ(主題)が4回出てきます。曲はとても単純に構成されていて、特にピークポイントになるような部分もありません。このタイプの曲を弾くときは、アーティキュレーションと強弱を工夫すると良いです。
テーマが4回も出てきますので、全て同じに弾くのではなく、色々変えてみましょう(繰り返しを行うと8回になります)。例えば1~4小節間ピアノで始まり、5~8小節間はフォルテで(またはその逆)。または、1~4小節間をレガートで弾き、5~8小節間をスタッカートで弾く(またはその逆)、等の区別を付けてみましょう。
中間部は若干テンションが高まる部分ですので14小節目に向かってクレッシェンドをかけフォルテで弾き、17小節目からは再びピアノにしても効果的です。
もう1つの奏法として、繰り返しを行うとき、2回目は、左手の声部を優先して、大きく出すような事をしても良いでしょう。