バッハ :前奏曲とパルティータ (第3旋法による) クーラント BWV 833

Bach, Johann Sebastian:Praeludium e partita del tuono terzo Courante

作品概要

楽曲ID:38186
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:クーラント
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (436文字)

更新日:2024年1月8日
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クーラントには2種類あり、イタリアのコレンテから由来したものと、フランスで発展したクーラントがあり、後者のテンポは遅く設定しなければなりません。このクーラントは、3/4で書かれていますので、イタリアのコレンテから発展したクーラントと考えます。故にテンポは速いです。

ただし、これほどまでに装飾音の数が多いと、そうそう速いテンポでは難しくなります。ハープシコードの場合、装飾音の場所で一時停止なども可能ですが、ピアノの場合、その様なことは通常されません。装飾音を全て無理なく弾けるテンポに設定してみて下さい。

装飾音を弾くときは、その時の調性を考えて、臨時記号を付けるなり外すなりして下さい。例えば、26小節目は、前の小節からC-durの音階固有音がそろっていますので、1拍目、右手のトリルは、CHCが望ましく、CBCとは弾かないようにします。個人的には、13小節目の1拍目、Cのトリルも、15小節目、3拍目、Cのトリルも、CBCではなく、CHCのほうがしっくりくると思います。

執筆者: 大井 和郎
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