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武満 徹 :雨の樹素描 II-オリヴィエ・メシアンの追憶に-

Takemitsu, Toru:Rain Tree Sketch II, In Memoriam Olivier Messiaen

作品概要

作曲年:1992年 
初出版社:Schott
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:性格小品
総演奏時間:5分00秒

解説 (2)

解説 : 須藤 英子 (416文字)

更新日:2018年4月24日
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《雨の樹素描II―オリヴィエ・メシアンの 追憶に―》は、1992年に作曲された武満最後のピアノ独奏曲である。若い頃より影響を受けてきたメシアンを偲び、フランスのオルレアン国際音楽祭で行われた追悼演奏会のために作曲された。その10年前に作曲された《雨の樹素描》同様、親友である作家・大江健三郎の短編小説『頭のいい雨の木』にインスピレーショ ンを得ている。

曲は、AーBーAの形式を持つ。Tempo Iと記された高音域で始まる冒頭部分に続いて、低音域を含むTempo IIの部分が停滞感をもって現れる。その後、両テンポを行き来しながら辿り着く「Joyful(喜びに満ちて)」と記された中間部。 そこでは、夢見るような美しいメロディが、カノン風に重ねられる。最後に冒頭部が戻り、深い響きの中で曲が閉じられる。きめ細やかなテンポ表示や強弱記号をくまなく表現し、音の余韻にも耳を傾けることで、武満作品ならではの響きの海を体現できるであろう。

執筆者: 須藤 英子

About work(s) : 須藤 英子 (1111文字)

更新日:2018年4月24日
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ピアニスト八坂公洋氏によるCD録音はこちら(「くすんだ緑と墓石の子守唄」収録) http://ml.naxos.jp/album/NARC-2105