シューベルト :ピアノ・ソナタ 第10番 第1楽章 D 613

Schubert, Franz:Sonate für Klavier Nr.10  *in preparation*

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:8分20秒
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解説 (1)

解説 : 髙松 佑介 (487文字)

更新日:2019年4月28日
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モデラート、ハ長調、4分の3拍子

ソナタ形式を取るが、主調領域と属調領域の間に三度調を挟み、提示部の緊張をなくすという後年のシューベルトに典型的な構造をもつ(詳細はピアノ・ソナタ第21番D 960の解説を参照)。

第1主題は静かなハ長調で始まり、12小節の主題が2回変奏される(第14小節~、第25小節~)。第1主題領域は、属調の属和音であるニ音上の属七和音へと向かい(第39小節)、属調での第2主題を予期させるが、実際には変ホ長調で第2主題が提示される(第41小節)。第62小節で再び現れたニ音上の属七和音に導かれ、第68小節からト長調で第3主題となる。ただし、この主題はホ短調へと逸脱するため、ト長調が確定するのは第78小節からのコーダとも呼べるセクションへと先送りされる。

展開部は変イ長調で始まり(第87小節)、第3主題のように、十六分音符の装飾的な伴奏と長い音価の旋律からなる。ヘ短調を経て変ニ長調へと転じると、第3主題の冒頭動機が繰り返し用いられる(第102小節)。ヘ短調を経て再び変イ長調に回帰した後、転調の真っ只中で解決しないまま、第121小節で筆が途切れている。

執筆者: 髙松 佑介
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