ブルクミュラー(ブルグミュラー) :18の性格的な練習曲 ゴンドラの船頭歌 Op.109-14

Burgmüller, Johann Friedrich Franz:18 Etudes de genre (faisant Suite aux Etudes faciles op. 100) Refrain du Gondolier Op.109-14

作品概要

楽曲ID:34167
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:14件
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解説 (2)

解説 : 佐藤 卓史 (524文字)

更新日:2022年1月31日
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 『ゴンドラの船頭歌』とはつまり「舟歌」(バルカ ローレ)のことです。メンデルスゾーン、ショパン、 フォーレ・・・『舟歌』の名曲には枚挙にいとまがありません。「25の練習曲」にも『舟歌』がありましたが、そこにはなかった左手の幅広いアルペジオがこの曲では追加されています。8分の6拍子の特徴的な波のリズムを感じながら、イタリア風の美しい旋律をのびやかに歌いたいものです。

演奏のポイント(原典♩. =56) 

 小音符の装飾音は歌声をイメージして、機械的にならないように演奏します。この曲の和声のポイントは、「借用ドミナント」 です。7小節の II 度調のドミナント、8小節のドッペル(= V 度調の)ドミナントの減七、11小節の IV 度調のドミナント、そして13小節の VI 度調のドミナントと、ほぼ全種類が揃いました。特別な響きをよく味わって演奏しましょう。26小節からはコーダです。バスのトニックペダル(主音の保続)に乗って、終結に向かって次第に遠ざかっていくだけなので、新たな盛り上がりは必要ありません。16分音符のアルペジオは歌ではなく、水面に反射する光のようにキラキラと弾きましょう。

(東音版「ブルグミュラー18の練習曲」(NS61)より)

執筆者: 佐藤 卓史

演奏のヒント : 大井 和郎 (2483文字)

更新日:2020年11月30日
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